臨済宗妙心寺派 大楊山 長慶寺

今川家菩堤寺 大楊山 長慶寺

長慶寺だより

最近、何処に行ってもマスク着用や人との距離をとる事が当たり前のように思うようになりました。

このような状況がいつまで続くのか、気が滅入ってくるのも仕方のない事です。家の長男も今年から大学生だったのですが、足止めを余儀なくされて

3月から変わらない生活を何とか工夫してがんばっているようです。

境内のサツキが5月の終わりごろから、沢山の花を咲かせ始めました。

 

長男です。こんにちは。

皆さんは今どのようにお過ごしですか?家の中で自分の趣味に没頭している人もいるかと思います。たくさん本を読んでいる人もいるんではないですか。今回は「読書」について少しお話しようと思います。

「読書」にはどんなイメージがありますか。なにか良いイメージがあると思います。私も小学生の時によく両親に「本は読んだ方がいいぞ」と言われていました。多くの方が読書はプラスのイメージがあると思います。しかし、太宰治はこのような言葉を残しています。

『本を読まないということは、そのひとが孤独でないという証拠である。』(太宰治)

私はこのことばを聞いた時に非常にびっくりしました。あの文豪である太宰治がこのようなことを言ったのかと。もちろん太宰自身がどのような思いで言ったかは分かりません。しかし私はこの文を見たとき「え、読書って悪いイメージなの」と、今までの読書に対する考えが変わりました。孤独が悪いイメージかと聞かれると人それぞれかもしれませんが、多くの場面では暗いイメージとして使われると思います。とすると、読書はしない方が孤独じゃないんだからいいのかという疑問がでます。しかしこれを本を全く読まない人が言えばなにか皮肉や言い訳のようにも聞こえます。読書が良い事、悪い事というのは決められませんが、私が今回みなさんに伝えたいことは新しい視点で見るという事です。

この太宰のことばを見ると、今まで良いイメージだった読書が、何か悪いイメージにも見えてきます。もちろんこれは太宰が言ったという事が言葉に威力をもたらしているとは思いますが。今みなさんの中にも良いイメージ、悪いイメージのものがあると思います。でもこんな時だからこそ、今悪いイメージのあるものを新しい視点でとらえて何かいいイメージを持ってみませんか。そうすればポジティブで前向きになれると思います。コロナウイルスの影響で、不安や心配で胸がいっぱいのいまこそ物事を新しい視点で見てみませんか。例えばstay homeで家から出られないことは残念ですが、家から出られないこの状況を良いようにとらえ、何か新しいことに挑戦できる時間ができたと思いましょう。登校や出勤ができず残念ではありますが、登校や出勤で使っていた時間分プラスで寝たり、ほかのことに時間が使えられると考えればコロナウイルスの影響も悪い事だけではないと思えるのではないでしょうか。長くなりましたが、物事を別の角度、新しい視点でとらえてポジティブや前向きな姿勢で苦しい今を乗り切りましょう。