臨済宗妙心寺派 大楊山 長慶寺

今川家菩堤寺 大楊山 長慶寺

長慶寺だより

10月に入りました。10月は、開山忌などあって忙しい月です。

葉梨川の土手には、彼岸花が咲き、カメラを持った人が沢山います。

 

土手に赤々と咲いていた彼岸花も枯れ、朝夕、だいぶ肌寒くなってきました。日中はまだまだ気温が上昇しますので体調管理が難しいです。

今年は、インフルエンザの流行が早いようですので気を付けましょう。

 

「ゆっくり動く」と人生が変わる。今、この言葉を毎日、心に思いながら生活しています。この言葉は、

順天堂大学医学部の教授 小林弘幸氏の著書の題名です。

 

現代では多くの人が携帯を手にし、日本、世界中の国々を往来しているかのようにスマホを操作しています。

身近では、人と会うのに「後、何分で着くよ。」「あと何分、遅れるよ。」「後、何分で雨が降ってくる。」

世の中の出来事は、瞬時に分かるようになってきました。

 

時々、「私の時間の進むペースはこれで良いのだろうか。」「今の進むペースでは、ストレスが溜まって疲れる」のではと思いました。

そんな時に『「ゆっくり動く」と人生が変わる』という本に出合いました。小林氏は医学的に「ゆっくり動く」とどのように人の身体に良い影響を及ぼすのかを説明しています。

「話す・歩く・食べる」など、さまざまな動作をゆっくりと行うことで、身体的や精神的に良い方向に向かい良い人生に変わっていくという考えです。

 

私は、この本を読む中でなるほどと思う所が多々ありました。禅宗では坐禅をします。ゆっくりと身体を整え、ゆっくりとした心で、ゆっくりと呼吸を整えて坐ります。

心・息・体がゆったりと一つになった時、知識や我が取れて、ただの私に成れます。ただの私は宇宙の中のただの私です。

「茶禅一味」の茶道の世界もゆっくりと歩き、ゆっくりと話し、あらゆる所作をゆっくりと進めて、ゆっくりとお茶をいただきます。

写経や作務。禅の世界では「ゆっくりと動く」ことをとても大切にしています。それは私たちの身体や心を良い方に向けてくれます。

 

小林氏は医学的に「ゆっくり動く」ことで「自立神経のバランスを整える」「きれいな血液を細胞のすみずみに流す」「肩こり・偏頭痛・べんぴの改善」

などを効果として上げています。

 

「ゆっくりと動く」ことは、現代社会ではなかなか難しいことです。だからこそ「ゆっくり動く」を生活の中に取り入れていきたいものです。

人性が変わっていくと思います。何事もゆっくりと。